10月26日(水) 江藤正己専任講師 「震災とウェブサービス」

 

江藤先生は、「ウェブ上に存在しない」情報は「この世に存在しない」情報ととらえる人、特に若い世代の人々が増えつつある、ということを指摘された。そして、ウェブサービスに適した震災に関わる情報発信・共有について、「震災とウェブサービス」と題したご講義を始められた。

 

授業では、66のURLが掲載されたハンドアウトを配布し、江藤先生は、いくつかのサイトを紹介されながら、ウェブサイトの特徴についてご説明された。ウェブサービスの特徴として、まずは、「記憶の風化を防ぐ」のに役立つこと、そして、パソコンや携帯で、情報を直に、あるいは、interactiveに操作できる利便性を挙げられた。例えば、Australian Broad Corporationの "Japan Earthquake: before and after" (http://www.abc.net.au/news/specials/japan-quake-2011)では、東日本の震災前後の写真をスクリーン上で、自分で重ね合わせて比較することができ、震災の被害の大きさを実感できる。また、震災直後からTwitterが活用されたが、Twitter Blog: Global pulse(http://blog.twitter.com/2011/06/global-pulse.html) では、日本から、どこへ、いつ、Twitterで情報発信がされたかがみれる。

 

このように、Twitterをはじめとした、ウェブ上の情報が震災後に多く活用された印象を受けるが、実際は、大半の人々の情報源はテレビであったというのが、以下の調査の結果、明らかになった。

 

野村総合研究所(NRI) 「震災に伴うメディア接触動向に関する調査」

http://www.nri.co.jp/news/2011/110329.html

 

とはいえ、ウェブサービスは、確実に様々な情報資源を、震災後、提供し続けている。例えば、震災関連の書籍等を閲覧可能にする、有料データベースをに無料で提供、遠隔地への情報提供等、を、江藤先生は挙げられた。

 

ウェブ上の情報で注意しなければならないのは、その正確さであり、大量な情報が発信された中、情報の整理をし、適切かつ定期的な情報発信環境整備のための動きがボランティアを巻き込みながら行われた。

 

江藤先生は、その他、マッシュアップ(複数のシステム機能を組み合わせること)やオープンソース(ソフトフェアやプログラムコードが自由に使えるもの)の活用など、専門的なことも説明されながら、ウェブサービスの震災での様々な活用法を紹介された。

 

最後に、江藤先生は、ウェブサービスでできることは限られているかもしれない。しかし、ウェブサービスしかできないこと、あるいはウェブサービスにむいていることを、普段のウェブサービスの延長上で行いながら、東日本の復興に役立てることの重要性を話され、授業を終えられた。

 

以下、授業で配布されたハンドアウトである:

 

江藤先生「震災とウェブサービス」配布資料
江藤先生講義配布資料.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 299.8 KB

 

 

 

 


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